平城京に都が遷都されて1300年の年を記念して開催されている「平城遷都1300年祭」のメーン会場となる「平城宮跡会場」のオープニングセレモニーが4月24日、会場内の第一次大極殿前と、まほろばステージ、平城京歴史館の3カ所で行われた。
第一次大極殿前では8時30分から南門前に古代行事の再現として朱雀門の開閉などを行う衛士(えじ)隊が整列した後、平城遷都1300年記念事業協会の秋山喜久会長をはじめ、山口昌紀副会長、西口廣宗副会長などがテープカットを行った。
オープニングセレモニー後は、混雑を避けるために整理券を配布することになった、当時の都の姿や文化を映像で紹介するVRシアターや復元された遣唐使船を併設する「平城京歴史館」や、第一次大極殿、擬似発掘体験や天平衣装体験などができる「平城京なりきり体験館」などのメーン施設に多くの来場者が押し寄せた。
そのほか、交流広場に期間限定で出店している、全国で人気を集めるシェフが奈良の食材を使ったパスタなどのイタリア料理を提供する「クーカルイタリアンイン・奈良」が人気を集め、同店の10時のオープンを前に行列ができた。東京や京都に店舗を構える「イル・ギオットーネ」の笹島保弘シェフが手掛けた同日のメニュー「奈良産豚のベーコン入り トマトソースのタリアテッレ」は、橿原から同店を目指して訪れたという家族連れが「とてもおいしい」と舌鼓を打っていた。
会場へは、最寄り駅となる近鉄西大寺駅の南口とJR奈良駅の西口からシャトルバスを運行。自家用車の場合は、京都方面からは、木津川市私立体育館(京都府木津川市)、大阪方面からは、第2阪奈有料道路の中町ランプ付近、奈良の南方面からは九条公園(大和郡山市)に特設駐車場を設置しシャトルバスを運行する。
同会場での開催は11月7日まで。