奈良県フラワーセンター(大和郡山市、TEL 0743-59-0075)に展示されている、約5メートルある巨大な皇帝ダリアが訪れる人の目を驚かせている。
皇帝ダリアは、3年前に17株植えられたもので同センターのシンボル的な存在になればと大事に育てられ、大きいもので約5メートルにまで成長するも、今年10月台風18号による暴風雨で全て倒状していまい一時は回復が不可能といわれる状態までに至った。しかし、職員の処置や自らの強い回復力により見事復活を果たし、現在、淡い紫色の花をかれんに咲かせて楽しませるとともに、その強い生命力で見る人の心を勇気付けている。
同センター総括研究員の棚田一治さんは「皇帝ダリアは、手をかければかけるほど草丈は伸び、花の数も増え、作り手の一生懸命さが伝わる不思議な花」と話し、「台風にもめげず立ち直る植物の生命力にビックリ」と笑顔をのぞかせる。
皇帝ダリアはメキシコ産でキク科に属す花。同センターの皇帝ダリアは、満開時には1株から約200輪もの花を咲かせる。現在は6分咲きで、霜が降りなければ11月末ごろまで見ることができるという。
開園時間は9時~16時30分。入場無料。