奈良県立図書情報館(奈良市大安寺、TEL 0742-34-2111)で6月16日から、奈良県吉野で生まれた知育ブロック「LaQ」(ラキュー)のエキシビションが始まった。製造・販売はヨシリツ(吉野郡大淀町)。
LaQは1994年に同社吉條宏社長が開発した和製ブロック玩具。樹脂でできた四角と三角のブロックをジョイントパーツでつなぎ合わせることで、平面や球体のような立体物を作ることができるのが特徴。昨年10月に同館で開かれた「LaQフェスタ」は、1日で約2,000人が訪れる反響を得た。
全国の幼稚園や保育園で使われるようになったLaQは、5年ほど前から人気に火が付いた。ぼけ防止や指先のリハビリにも効果がると老人ホームなどの医療現場でも取り入れられ、立体を作ることができることから、従来のブロックに比べ複雑な造形もでき、子どもだけでなく大人にも愛好者が多い。
会場では、「せんとくん」「まんとくん」「なーむくん」などの奈良にちなむ作品をはじめ200種類以上を展示するほか、約1.4メートルの「トーテムポール」や非売品のクリアパーツも。実際に触って作ることのできるコーナーも用意し体感することもできる。自宅でもLaQで小物入れなどの日用品を作っている同社の善積良介さんは「より深いLaQの世界を楽しんでいただければ」と話す。
開館時間9時~20時。今月28日まで。