奈良・鴻ノ池陸上競技場がリニューアル-朝原宣治さんがテストラン

ブルートラックでテストランを行う北京五輪銅メダリストの朝原宣治さんと地元小学生ら

ブルートラックでテストランを行う北京五輪銅メダリストの朝原宣治さんと地元小学生ら

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 7月29日から開催されるインターハイ「2009近畿まほろば総体」に向けて改修工事を終えた「鴻ノ池陸上競技場」(奈良市法蓮佐保山)で5月10日、第63回奈良市民体育大開の開会式が行われた。

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 同競技場のリニューアルを記念したセレモニーでは、北京五輪男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治さんが、新しくなったトラックでテストランを行った。同体育大会は、107の会場で35競技を行い、約1万4千人が参加する。

 同競技場は1984年に竣工。劣化が進んでいたことから、昨年から改修工事が行われていた。総工事費は12億1,700万円。主な変更場所として、これまでの小豆色のトラックから運動生理学上、青色が選手の集中力を高めるとされることからブルートラックを採用。そのほか、観客席の取り替えや、メ-ンスタンドの外壁なども新しくした。

 開会式で藤原昭奈良市長は「日ごろの練習の成果を発揮し、人と人のふれあいを、スポーツを通じて広めてもらえれば」とあいさつ。

 記念セレモニーでは、地元陸上クラブの小学生らとともに朝原さんが100メートル走を行った。スタート時は、小学生らと横並びに走り会場からは「手抜きかよ」との声も上がるも、中盤から一気に周りを引き離し北京五輪をほうふつとさせるような走りに会場から歓声がわいた。

 その後、地元高校生による質問コーナーで、朝原さんは新しくなったトラックについて「見た目がさわやか。集中して走れそうなトラック」と評価し、緊張の解し方はとの質問には、「緊張感を味わうのは大切。逃げずに緊張している自分を受け止めるようにしてきた」と話した。藤原市長との対談では「スポーツを通じて人間を育てていきたい。もっともっとスポーツを楽しみ、幅広くいろんな競技を試してほしい」とアドバイスを送った。

 同競技場では、「まほろば総体」の総合開会式や陸上競技が行われる。

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