近鉄学園前駅周辺の11カ所で11月5日から、「学園前アートフェスタ2022」が開かれる。
学園前駅周辺に広がる展示エリアを巡る周遊型の現代アート展。コンセプトは「Canvas as Campus」で、「街はキャンバス(支持体)であり、キャンパス(学園)」という意味を持たせた。
同展は、広報活動・会場設営・会期中のスタッフを住民主体で行う。アートディレクターとテーマを毎年変え、絵画・彫刻・写真・インスタレーションなど、さまざまな表現手法による現代美術家(招待作家10人、公募作家10人、地元作家ら)の作品を、淺沼記念館・中野美術館・旧福本家住宅などで展示する。
公募展の選考は、審査委員と地域住民投票により入選者を決定したもので、若い世代のアーティストの飛躍の場としている。
5日11時からオープニングセレモニーを帝塚山学園講堂で開き、アートディレクター小國陽佑さんのあいさつや見どころの紹介を行う。8日14時からはギャラリートーク「灯(あか)りのもとで 語り 歌う」を行う。「大和キリスト教会」で奈良地域デザイン研究所の村内俊雄理事長が海外の事例から街づくりについて話し、村内和子さんが日本歌曲、讃美歌などを歌う。「帝塚山学園 18号館」では一条高校・京西中学校・奈良女子高校の美術系学生らによる作品展示や、グラスアート体験会(10時30分~、400円)など、地域住民や学生らが関わるイベントを用意する。
小國さんは「学園前の街の持つ文化や歴史の上に現代アートを重ね合わせることで、独自性の高い表現を目指したい。パンフレット片手にアート作品鑑賞しながら散策してほしい」と話す。
開催時間は10時~17時。月曜休館。鑑賞無料。11月12日まで。