奈良ロイヤルホテル(奈良市法華寺町)で7月26日、古市佳央さんの講演会「自殺者のない思いやりに溢(あふ)れた社会」が開催される。主催は奈良市倫理法人会。
古市さんは、生涯を通しての目標として「自殺者のない思いやりにあふれた社会。身近な人を認め合い、笑顔があふれた社会の実現」を掲げて活動をしている。高校1年の時、バイク事故で重度熱傷41%の大やけどを負い変わり果てた自身の姿に絶望し自殺を考えたが、治療やリハビリを通じてさまざまな入院患者との触れ合いを経験し生きる希望を取り戻した。33回に及ぶ皮膚移植手術や手や顔の再建手術を重ね23歳で退院したが周囲から好奇と嫌悪、同情の視線にさらされた。中古車店を立ち上げ、がむしゃらに仕事をして精神的な強さが培われたという。
同会会長の笹川晋也さんは「自身の体験を通じて得た命の大切さや本当の幸せとは何かを伝えてくれる。若い人や学生にも聞いてもらいたい内容。『全国・講師オーディション』グランプリ受賞者でもある古市さんの講演を楽しみにしてほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は18時~。入場無料。20時15分からは懇親会(希望者のみ)もある。料金は3,500円。申し込みは同会事務局(TEL 0744‐21‐6001)で受け付ける。