JFL「奈良クラブ」は、コロナ禍で観客減が想定されるサッカークラブをサポートする「スタジアムアプリ」の本格導入に向け、9月5日のヴェルスパ大分戦で試験運用を始める。
アプリの開発・提供は「スタジアム・エクスペリメント」(東京都渋谷区)。各サッカークラブに最適化した専用アプリを通じてバーチャルでのサポート観戦を実現。スタジアム観戦・リモート観戦を問わずサポーターのクラブ・選手への応援を届け、スタジアムとサポーターの「熱狂」を可視化する。
9月から順次運用開始を予定しているのは奈良クラブを含むJリーグ加盟4クラブで、ほかに、J1・北海道コンサドーレ札幌、清水エスパルス、サンフレッチェ広島。J2・FC町田ゼルビア。
奈良クラブのアプリ名は「N.GO(エヌゴー)」。主な機能は、サービス内通貨「サポート」を購入し選手やプレーの一つ一つに対してデジタルグッズを介して応援を届ける。3Dスキャンで選手やサポーターのアバターを作成。ゲーム当日スタジアムに来場しチェックインすると「サポート」を入手でき、店と連動し地域活性化につながるプラットフォームとして活用できる。
伊藤直樹スタジアム・エクスペリメントCEOは「サッカー観戦が大きな転換期を迎えようとしている。一緒にいいプレーを賞賛し、ゴールを喜び合い、感想を語り合う。そんな当たり前だったことが難しい時代。コロナ禍により、これからも観戦様式・クラブ経営に新しい形が求められていく」と話す。
浜田満奈良クラブ社長は「コロナ禍で、どうサッカー観戦を楽しんでもらうかあらゆるアイデアの中で考えた。これまでにないサッカーの楽しみ方を一緒に体験し、奈良クラブならではの『N.GO』にしていきたい」と思いを込める。