奈良市観光センターNARANICLE(ナラニクル)(奈良市上三条町)で6月9日、「赤ちゃんといっしょ 吉野ヒノキのコロコロ手作り教室」が開催された。
奈良県産食材を使ったメニューを提供するカフェや観光案内所を併設する同センターが、奈良の魅力を伝えようと開講しているワークショップの一環。講師は奈良産木材を使った造形ワークショップを定期的に行っている「トント造形教室」の木村実恵子さん。
この教室では、子どもや赤ちゃんと一緒に参加でき、おぶったままでも作品を制作できるよう組み立てて完成する「キット」で準備している。祖父母から孫へのプレゼントに制作する人も多いといい「お孫さんのことを思い出しながら作る姿は見ていて心が温まる。やってよかったと思う」と木村さん。
奈良県産のヒノキ材やスギ材を使うことについて、木村さんは「近年問題視されている、プラスチックごみ問題もあり、木材の活用や木の素晴らしさに興味を持つ人が多くなればうれしい。奈良の木材は高品質で全国的にも有名なので、奈良らしさを伝える一助になれば」と話す。
参加した50代女性の一人は「サンドペーパーで削ったらヒノキの良い香りがとても強くたってきて驚いた。木のおもちゃは手触りと香りで癒やされる」と話す。20代女性は「奈良に引っ越ししてきたばかりなので奈良の木材を使った工作ができてうれしい。これからも奈良の良さを知りたい」と話す。
木村さんは「今回は北欧の木のおもちゃからヒントを得た。赤ちゃんが転がして中の玉がコロコロと優しい音を奏でたり、玉をなんとか取ろうと考えたり、振ってみたり遊び方はさまざま。既製品ではなく、赤ちゃんのために自分で作ってみる楽しみを参加者と分かち合いたい」とも。
今後の開催日時は「奈良市観光協会」フェイスブックページなどで告知する。