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奈良・パティシエが猿沢池そばに台湾スイーツ店 アジアの食文化「医食同源」に感銘

町屋を改装した台湾スイーツカフェ 店長の岩崎蘭さん

町屋を改装した台湾スイーツカフェ 店長の岩崎蘭さん

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 猿沢池の南約70メートルに、台湾スイーツ店「猿沢豆花(ドゥファ)」(奈良市今御門町、TEL 0742-27-1173)が4月25日にオープンして1カ月がたった。町屋を改装し、テーブルは古材でオーダー、床、内装、BGMなどは新しさと懐かしさが共存する「モダンシノワ」をコンセプトにこだわったという。

店内の様子と3種の豆花

 オーナーはパティシエの岩崎能久(よしひさ)さん。父から引き継いだ「洋菓子工房ボンシック」(生駒郡三郷町)、世界での「菓子の学び」を礎に奈良で勝負したいとオープンさせた「パティスリーカラク」(奈良市杉ヶ町)、チーズプロフェッショナルの資格を生かした「チーズケーキロックス」(奈良市三松)に続き4店目の出店となる。

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 妻の蘭さんが店長を務める。「私たち夫婦は旅行が趣味で、海外など行く先々でさまざまなスイーツを食べる。現地に足を運び本物の文化に触れるとインスピレーションや想像力が湧き商品開発などに生かしている。現地のままを取り入れるのではなく、日本で食べやすいアレンジを大切にしている」と言う。

 台湾を旅し、食べた数々のスイーツに創作意欲を刺激され同店のオープンにつながった。「アジアの食文化は医食同源、スイーツも栄養価が高く、糖質・脂質が低く健康を考えている。滋味あふれる食材が体に染み渡った」と感銘を受け、帰国しすぐに作ってみたという。

 豆花は豆乳を固めたもので、いわゆる豆腐のスイーツ。数種のトッピングと優しい甘さのシロップと共に食べる。同店ではトッピングが異なる3メニューを用意している。

 台湾ローカル色の強いメニュー「伝統豆花」(720円)には、緑豆、ハトムギ、カシューナッツなどをトッピング。「よく落花生の甘煮が使われるが、当店ではカシューナッツを柔らかく炊いている。脂肪分が濃厚でミルキーな味わいを試してほしい」と蘭さん。

 女性の大半がオーダーするという「美人豆花」(780円)には、ハトムギ、ハスの実、白キクラゲ、クコの実、オーギョーチなどをトッピング。「当店はオーギョーチも自家製で、これまでのスイーツ店の経験を随所に生かした台湾スイーツになった。リピーターもありがたいことに増えている」とも。

 豆花が初めてという人にお薦めという、タピオカ、ゴマ餅、小豆をトッピングした「猿沢豆花」(750円)も。そのほか、台湾式かき氷、台湾茶、タピオカドリンクなども用意する。

 初めて来店したという男女2人客は「大阪の友達からこの店のことを教えてもらった。春日大社へお参りした後、一息つきたくて立ち寄った。落ち着いた空間で日本人好みの清潔感があり、おしゃれで気に入った」と話す。「女性にうれしい薬膳がいっぱい入っているので『美人豆花』をオーダーした。後味がすっきりして喉越しが良くおいしい」とほほ笑む。

 営業時間は10時30分~18時。木曜定休。

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