トヨタ・86とスバル・BRZで行われるスプリントレース「86/BRZレース 第2戦」が4月20日・21日に富士スピードウェイ(静岡県)で行われ、奈良トヨペットチームは荒れたレースの中、38チーム中15位でゴールした。
練習走行ではタイムが上がらずブレーキトラブルも発生。予選で38チーム中27番手となった。決勝ではスタート直後に目の前で多重クラッシュが発生するなど、荒れたレースとなったが着実に順位を上げ、最終的には15位でゴールした。
同チームは昨年より「86/BRZレース」に参戦。その専属レーサーとして起用されたのは、以前より「86/BRZレース」に個人で参加していた、奈良県五條市出身の萩本賢一さん。萩本さんの実家では代々柿農家を営んでおり、普段は柿農家の五代目という異色の経歴。
元々カーレースが好きで、モータースポーツ専門学校へ進学し車のメカニックを学んだ。農業を手伝いながらレースに参加していたところ、奈良トヨペットの目に留まった。
萩本さんは「予選がうまくいかなかったので、決勝で10台以上は抜きたいと思った。しっかりした車に仕上げてくれたチームに本当に感謝している」とレースを振り返る。
奈良トヨペット登美ヶ丘店の3階に、同チームの拠点となる「GR Garage CHAUPY(GRガレージ チャウピー)奈良登美ヶ丘」がある。GRガレージは、トヨタ自動車のスポーツカーシリーズ「GR」の登場と同時に全国で展開しているプロジェクト。同店は、トヨタ自動車が富士重工業とが共同開発し、レースでも使われるスポーツカー「86」の専門ショップ。
萩本さんは「今後はもちろんレースで優勝したい。耐久レースなど他のレースにも参加してみたい」と意気込む。