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天川村洞川の「ごろごろ水」、奈良の飲食店が販売 県南部の魅力アピール

大峰山の名水・ごろごろ水 「おいしいですよ!」と、おかみの絵理子さん

大峰山の名水・ごろごろ水 「おいしいですよ!」と、おかみの絵理子さん

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 「和モダンキッチン にこすたいる」(奈良市高御門町、TEL 0742-31-1557)が3月1日
から、奈良県吉野郡天川村洞川(どろがわ)の「ごろごろ水・大寒の水」を数量限定で販売している。

ランチのご飯も名水使用

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 京都出身の野中さん夫婦が経営する同店は、ヤマトポーク、三輪そうめん、ひのひかり、奈良漬けなどを取り入れたメニューやランチ、箸は下市の杉箸を提供するなど県産素材にこだわったり、おかみ特製スイーツやラテアートが特徴で、県内名所や自然などの魅力発信にも力を注いでいる。

 おかみの絵理子さん(38)は、奈良に居ながら、まだまだ知らない良い場所があると気付いたという。昨年、店のなじみ客から勧められて天川村洞川を訪れ「何てきれいな空気、水、空なのだろう。たった2時間ほどのドライブで奈良市内とは違った魅力があふれていた」と振り返る。

 「このことを、いろんな人に知ってもらうために私のできることは…」と考え、「大峰山の名水・ごろごろ水」を店で提供するご飯とコーヒーに使うことにした。「ご飯はうま味が引き出され、コーヒーは口当たりがまろやかでおいしい」と好評を得たという。

 「ごろごろ水」は、五代松鍾乳洞付近の石灰岩層から湧き出し、名水百選に選ばれている。「名称の由来は、役行者が大峰山より下山のみぎり、洞川で水を召された際、洞窟の奥より小石が転がるような音を反響させながら流れ出る清水の様子から名付けられた。洞川では昔から秘水仏水とも呼ばれ、神の水として大切に保全されてきた名水」と絵理子さんは話す。

 今回販売するのは二十四節気の「大寒」に採水した「ごろごろ水・大寒の水」。「昔から大寒の水はお茶、調理においしく、薬や酒の原料水に適し腐りにくく、無病息災といわれ、特にありがたいもの」という。今の時期に販売する理由は、「配達もしてくれるが、大好きな場所の貴重な水なので自ら仕入れ持ち帰りたい。慣れない雪道の運転を避けるために天川村周辺の雪解けを待って訪れたので、今頃の販売になった」と話す。

 「ごろごろ水のおいしさと洞川の魅力を伝えていきたい。奈良市内を観光したら、少し離れているがいいところがたくさんあるので奈良県内の各地に足を伸ばしてほしい」と呼び掛ける。

 価格は200円(500ミリリットル)。無くなり次第終了。

 営業時間は11時~17時(16時ラストオーダー)。月曜定休(祝日の場合は営業し翌日休み)。

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