平城宮跡で開かれていた「平城京天平祭☆秋2015」が11月8日、閉幕した。
「花と古(いにしえ)のフェスティバル」と題した同祭。花のオブジェなどで彩られ、巨大迷路も設置した会場に、期間中約5万5000人が訪れた。最終日はあいにくの雨天となったが、第一次大極殿前庭の特設ステージでは元ちとせさんのライブが行われ、1000人を超える観衆が歌声に酔いしれた。
元さんは「南の島からやってきた晴れ女パワーで晴らしたい」と話すも、会場には時折強い雨が。今年7月に発売したカバーアルバム「平和元年」から「美しき五月のパリ」や「腰まで泥まみれ」などに続き、最後は「ワダツミの木」を披露、約40分間で8曲を力強く歌い上げた。
元さんのライブは初めてという奈良市内から訪れた40代会社員の女性は「オーラがあった。雨は気の毒だったけど、思いが伝わった」と話していた。