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全神経をポイに集中する3分間の熱戦 大和郡山で金魚すくい全国大会

破れたポイでも諦めず金魚をすくう参加者、大和郡山市で開かれた「第21回全国金魚すくい選手権大会」で

破れたポイでも諦めず金魚をすくう参加者、大和郡山市で開かれた「第21回全国金魚すくい選手権大会」で

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 金魚スクエア(大和郡山市)で8月23日、「第21回全国金魚すくい選手権大会」が開かれた。

真剣な表情でポイを見定める参加者

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 前日に行われた奈良県予選や全国で開かれた予選を勝ち抜いてきた精鋭に加え、抽選で選ばれた1627人の金魚すくい腕自慢がその技を競い合った同大会。一般の部、小・中学生の部、3人1組の団体の部に分かれ、約4センチの金魚が1000匹ほど入った水槽で、1枚のポイ(金魚をすくう和紙張りの網)で3分の間に何匹すくうかを競う。

 一般の部で28匹すくった小谷隼人さん(大和郡山市)が優勝、小中学生の部は35匹で難波輝大さん(大阪府大阪市)、団体戦では下牧竜大さん、中野虎斗さん、山中大雅さんからなるチーム名「こちくや3」が59匹をすくってそれぞれ優勝した。同大会での最高匹数は木村花菜さんによる45匹だった。

 競技前には準備運動や筋トレ、マッサージなど行いう人の姿も見られ万全の体制で競技に挑むその表情は真剣そのもの。うまくすくえず準決勝で敗退する人の中には涙を浮かべる人の姿も見られた。

 今大会の団体戦には、第3回大会一般の部優勝者の檜原俊子さん、第4回大会優勝者の吉永とよ子さん、第12回大会準優勝者の神野康子さんの3人がタッグを組んだ「浪花のおか~ん」も参加した。

 第1回からすべての大会に参加しているという檜原さんは、金魚すくいに自信があったことから電車内の中吊り広告を見たこときっかけに自分の腕を試したいと第1回大会に参加。大阪府からの参加は抽選で選ばれるしかなく、一般の部で参加していたころはハガキを10枚ほど送っていたという。金魚すくいの楽しみは「止まっているものではなく、動く生き物をすくうこと」にあるという。自身を「金魚すくいオタク」というほど。自宅では、近所の子どもや障がい児などに向けた金魚すくい教室も開いている。

 同メンバーでの団体戦は今年で6度目の挑戦。これまでの最高記録は第17回大会の3位。1回戦で33匹、準決勝で32匹、優勝を狙い「自分を信じて、仲間を信じて」と挑んだ決勝戦は31匹で残念ながら11位で大会を終えた。「優勝するまで続ける」と来年に向けて意気込む。

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