興福寺境内で、「福耳」の鹿が観光客の注目を集めている。
カメラを向けると「きれいに撮ってね」と言わんばかりに視線をレンズに
通常はピンと立つ耳が垂れ下がり「福耳」のように見え、その愛らしい姿で観光客の人の目を引く「福耳鹿」。8月19日には小雨が降る天候にもかかわらず定位置の国宝・東金堂の前に設置される石碑に陣取っていた。多くの人に囲まれても動じないその貫禄と福耳が「大仏様のよう」との声もあり、観光客の人気を集めていた。
まるでカメラの存在を知っているかのように、カメラを向けると「きれいに撮ってね」と言わんばかりに視線をレンズに向けてくれる福耳鹿。大好物の「鹿せんべい」を目の前に差し出されると頬張る姿を見せたが、自分からねだるような様子は見せなかった。