古都奈良の夏夜の風物詩「なら燈花会(とうかえ)」が8月5日、奈良公園一帯で始まった。
2万本以上のろうそくで奈良公園一帯を幻想的に照らし出す同イベントは今年で17年目。昨年は約90万人が訪れ、今では奈良だけでなく関西の夏の行事としても定着している。
薄暗くなった会場を赤色や緑色、黄色のろうそくが入ったカップから漏れた明かりが周囲を優しく照らし出した19時すぎ。浴衣姿の人や家族連れなどがロマンチックな空間に酔いしれていた。
昨年に続き今年も、アニメ「境界の彼方(かなた)」とのコラボ企画も展開。各日限定2000枚でコラボマップの配布やグッズの販売もあり、キャラの等身大パネルが設置された春日野園地では、パネルの周りに人だかりができる人気ぶりだった。
友人と浴衣を着て訪れた高校2年生の3人組は、ろうそくの輪の中思い思いのポーズで記念撮影を楽しんでいた。
会場は浮雲園地、浅茅ヶ原、浮見堂、猿沢池、五十二段、興福寺、奈良国立博物館前、奈良春日野国際フォーラム、春日野園地のほか、13日・14日は東大寺の鏡池周辺、14日は春日大社の参道でも行われる。
点灯は19時~21時45分。今月14日まで。