もちいどのセンター街にある「きらっ都・奈良」(奈良市橋本町)の裏の空き地に7月13日、3頭の羊が放され、見る人の目を癒やしている。
空き地になっている土地を所有者から、同施設を運営する「まちづくり奈良」が利用する承諾を得て、同所を今後イベントなどに使うため雑草を羊に食べてもらおうと「めえめえ牧場」(山添村)で飼育されている羊を放したもの。
2歳の母羊「とみ」、今年2月に生まれた双子「メイ」と「モコ」。共にメスでサフォーク種。顔と足が黒いのが特徴で3頭の性格はおとなしく、人に慣れているという。
3頭はトラックから元気よく飛び出し、道端の草も食べながら約160平方メートルの空き地へ。当日はスタッフが歓迎の思いで草で作ったリースを子羊の首にかけたが、母羊がそれを食べた。空腹だったのか1時間30分ほど草を食べ続け、満足すると、寝床として設置したテントで休んでいた。訪れた家族連れからは、「かわいい」「いつまでも見ていられる」「鹿より怖くない」などの声が聞かれた。
もちいどのセンター街と猿沢池をつなぐ「さるさわ遊歩道」から自由に見学することができ、放牧期間中は近隣の児童や園児を招待するほか、一般もグループで申し込めば空き地に入ることができる。見学の申し込みは「まちづくり奈良」(TEL0742-27-1111)まで。放牧は今月28日まで。28日には羊を送り出す「ありがとうの会」も予定する。