奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西1、TEL 0742-34-2111)で2月7日、同館の庭園に縦2メートル、横23メートルの巨大なスクリーン6面を設置し、4台のプロジェクターで映像を投影する映像と音のインスタレーション「ひかりのポリフォニー」が始まった。
当日は、風の影響でスクリーンは2面となったが、暗がりの庭園に映像と光が浮かび上がり、幻想的な空間を演出した。
今回のために制作した作品は、大阪・梅田の地下街を撮影したもの。約9分の映像作品を繰り返し上映する。制作したのはアーティストユニットの「PALLALINK」。今回の作品が6作目となる。
もともと、映像を合成して作る作品だが、スクリーンに半透明の布を使ったことで2台のプロジェクターで一度に4面のスクリーンに映像を投影し、場所によっては4面のスクリーンを重ねて見ることができる。スクリーンに使う布は丸山繊維工業(天理市)の農業用の寒冷紗(しゃ)。
「PALLALINK」の河原和彦さん(42)は「癒やされたり、解放されたり、刺激を受けてもらったり、庭園を歩きながら見ていただければ」と話す。
11日の17時30分からは、サウンドアーティスト「ASUNA」「Sonir」「slonnon」「omoidemaigo」が生ライブも開く。館内で行う演奏をFM電波で発信し、来場者はイヤホンの付いた携帯型FMラジオを通じて聴くことができるようにするほか、ユーストリームでも配信する。
開催時間は17時~19時30分。月曜休館。今月19日まで。