奈良県庁(奈良市登大路町)で1月12日、奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」の新衣装お披露目が行われた。
発表会では、荒井正吾奈良県知事、デザインを手掛けた彫刻家・籔内佐斗司さんのあいさつの後、「せんとくーん」との掛け声に合わせて官服姿のせんとくんが登場。会場からは歓声と拍手、そして笑いも起こった。
新しい衣装は、奈良時代の官人装束をモチーフにした衣装と、桜をイメージしたピンク色の上着に桜をあしらった冠を付けた春バージョンの天平衣装、紅葉をイメージした赤色の上着にもみじの冠をかぶっている秋バージョンの天平衣装の3バージョン用意。
籔内さんは「人の中に入っても違和感がない、自然な感じでいろいろな中に溶け込める」ことを考慮してデザインしたという。
新しいテーマソングのタイトルは「元気いっぱいせんとくん」。これまでの「せんとくんなら知っている」に比べると、スローテンポで落ち着きある曲調で「いつも明るく踊っている、ときどき失敗やらかして、だけど絶対へこたれないよ。永い歴史の奈良の子だから、悲しい顔は似合わない、いつも笑顔せんとくん。奈良が大好きせんとくん」などの詩で、せんとくんのことを歌った歌詞となっている。
作詞は籔内さん、作曲・編曲は、作曲家・足本憲治さん、演奏は「東京楽竹団」、歌はお笑いコンビ「モエヤン」が、それぞれ担当した。
荒井知事は「これまでは裸みたいで寒そうに思うところがあった。(新衣装について)前のせんとくんもかわいかったが、今回は大人っぽくなった。仕事をするような雰囲気になった。県庁に採用したからこのような服が良かったのかな」と話し、「これまで役職も決めてなかったが、出世させないと…」とも。
市内から訪れた、せんとくんの大ファンだという78歳の女性は「特に官服が良かった」と話していた。