中川政七商店(奈良市東九条町)は11月11日、靴下の新ブランド「2&9」を立ち上げた。
これまでも靴下の販売を行っていた同社。今回は、ユーザーの声なども取り入れた商品開発を行い、「リピートしたくなるくつした」をコンセプトにブランド化した。
靴下の生産率が日本一の奈良。広陵町で生産が始まって今年で100周年となることと、11月11日の「靴下の日」に合わせて同日から販売を開始。ブランド名は、奈良の県番号の29に掛けたもので、奈良のブランドである点をアピールする。
商品は、ゴムの位置が通常より下にデザインされた「しめつけないくつした」と、土踏まずの部分にもゴムを入れるなどした「フィットするくつした」のメーン商品と、季節限定商品の「あたたかいくつした」。メーンの2商品は「クルー」「ハイ」「ニーハイ」の3種類の長さ、カラーもそれぞれ3~4種類用意。価格は1,365円~2,415円。
商品によってそれぞれの得意とする技術を持った工場と提携し、破れやすいかかとや、つま先部分に強度の強い糸を使用し、履いた時のシルエットがきれいになるようにと、部分によって編み方を変えるなどの工夫を凝らしている。
広報担当の鈴江恵子さん「奈良のブランドとして一緒に地元の自社工場と一緒に作ったブランドなので多くの方に履いてもらい、奈良の技術の高さや良さを知ってもらえれば」と話す。
現在、中川政七商店と同社ブランドの「粋更kisara」、オンラインショップで販売。奈良では、来年1月11日から近鉄百貨店奈良店内の「遊 中川」でデビューフェアを行う。