奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西、TEL 0742-34-2111)のエントランスホールで9月21から、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルが特別展示される。
はやぶさは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2003年5月に打ち上げ、2005年9月に小惑星「イトカワ」へ到着した後、3回の小惑星接近と2度の着陸を行い、昨年6月13日に地球へ帰還した。イトカワのサンプルが入ったカプセルを放ってはやぶさは大気圏で燃え尽きた。カプセルはオーストラリアで発見された。
展示は、実際に宇宙から帰還したイトカワのサンプルを入れるサンプラーコンテナなどが収められるカプセル本体「インスツルメントモジュール」、地球からの指示を受け取る心臓部の「搭載電子機器部」、カプセルを大気圏再突入時の熱から守った「背面ヒートシールド」、「パラシュート」のほか、「前面ヒートシールド」のレプリカ、カプセルのカットモデル模型、「はやぶさ」の8分の1の模型をパネルと共に展示する。
最終日の25日は、JAXA名誉教授・技術参与でNPO法人「子供・宇宙・未来の会」会長の的川泰宣さんによる記念講演も予定。申し込み方法はホームページで確認できる。先着300人。
開館時間は9時~20時(展示会場の入場は19時まで)。入場無料。9月25日まで。