平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」が、来年から奈良県のマスコットキャラクターになることが決まった。
同祭のキャラクターとして誕生した当初は、気持ち悪いなどの物議を醸したが、次第に「よく見るとかわいい」「慣れた」などの声が多く聞こえるようになり、現在では、「奈良といえばせんとくん」と言われるほどの人気キャラクターに成長した。
今年1月から11月末までに、同祭・平城宮跡会場を除いても全国各地・海外も含めて904件のイベントなどに登場している。
配属先については観光振興課が予定されているが、役職も含め1月4日に正式に辞令交付される。奈良県は「奈良の魅力を発信し、観光のキャラに限らず、県政全般の発信をして、国内・海外で活躍してほしい」と期待を寄せる。
平城遷都1300年記念事業協会で、特命宣伝部長「せんとくん」とともに仕事をしてきた職員は「(就職が決まって)良かった。今後も活躍してくれることはありがたい」と話す。
せんとくんに思いを寄せる、葛城市のマスコットキャラクター蓮花(れんか)ちゃんは「ご就職おめでとう御座います。就職難といわれる中、人気のある公務員に就職が決まり、給料体系が気になりますが、奈良のために頑張ってください」と祝いの言葉を寄せた。