奈良県ビジターズビューロー(奈良市登大路町)は10月1日、2011年版の仏像シリーズカレンダー「深まりゆくいのり 名佛禮賛」を発売した。
同カレンダーは、奈良県特有の歴史文化の魅力を紹介しようと、1997年から毎年販売しているもの。全国の仏像ファンからも人気が高く、当初は1,000部だった製作部数も現在では1万1,000部となり、昨年は1万1,000部を完売し1000部を増刷した。10月22日現在で約6,500部を販売済み。
来年は、鎌倉・平安時代の仏像にスポットを当て、表紙には当時の技術を象徴する興福寺に安置されている国宝「弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)」を起用した。
内容は以下の通り。1・2月=孔雀明王坐像(くじゃくみょうおうざぞう=正暦寺)、3・4月=多聞天立像(たもんてんりゅうぞう=長岳寺)、5・6月=金剛力士立像阿形像(こんごうりきしりゅうぞうあぎょう=興福寺)、7・8月=梵天立像(ぼんてんりゅうぞう=法隆寺)、9・10月=十一面観音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう=長弓寺)、11・12月=阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう=東大寺)。
写真は写真家・小川光三さんの作品で、同カレンダー用に撮影した2作品も掲載。小川さんによる仏像解説ページもある。サイズは、縦364ミリ×横264ミリ。カレンダーを見て実際に本物の仏像を見てもらおうと「みほとけ巡りパンフレット」が付録で付く。
価格は1,500円。全国の紀伊国屋書店、東急ハンズ、奈良まほろば館(東京都中央区)などで販売する。