平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」が2月12日、2歳の誕生日を迎え、恋人候補として積極的にアピールする葛城市のマスコットキャラクター「蓮花(れんか)ちゃん」が平城遷都1300年記念事業協会を訪れバレンタインを兼ねた手作りケーキを手渡した。
せんとくんは、名前がない状態で2008年2月12日に発表され誕生。特異な容姿から物議を呼んだが、「よく見るとかわいい」などの声が増え、現在は奈良の人気キャラクターとして定着している。
蓮花ちゃんから贈られたケーキは、同市にある高松牧場にいる頭にハートの模様のある牛「ミルちゃん」からハートのこもった牛乳をわけてもらい同市にある洋菓子店の協力を得て作ったものでハート型のチョコレートケーキ。「せんとくん」のイラストをチョコレートにジャムを混ぜて色付けして描いた。隠し味は奈良時代に食されていたとされる古代チーズの「蘇(そ)」。「大好き」とのメッセージも添えられるなど、一途に「せんとくん」を想い続ける「蓮花ちゃん」の愛情もたっぷり注がれている。
その後、同協会の職員の有志や同祭のオフィシャル広報隊として「せんとくん」と共にPR活動を行う「平城人(ならびと)」の田辺秀行代表も駆けつけて誕生日会が開かれ、多忙なせんとくんを労をねぎらうとともに、2歳の誕生日を祝った。
そのほかにも、「奈良の顔としてがんばって」や、愛知県の高校生からは「受験のときにせんとくんピンバッチをつけています」などのメッセージカードや、チョコレートやケーキなどのプレゼントが全国から23個届くなど、大勢の人に祝ってもらい「せんとくん」は幸せそうな様子を見せた。
同協会の槇田郁男さんは「4月24日から始まる平城宮跡会場のスタートに向け、更なるPR活動に励んでもらいたい」と話す。