奈良公園内の角きり場で11月20日、慰霊祭(鹿まつり)が執り行われた。奈良の鹿愛護会の大川靖則会長をはじめとする職員や会員、関係者など約40人が参列し、今年1年で死亡した357頭のシカのめい福を祈った。
慰霊祭は毎年同日に行われている。10時から神官により献供儀で鹿せんべいや、大根、白菜などの野菜が供えられるなどし、慰霊碑に向かい祭主が拝礼した後、参列者が順番に拝礼を行った。
大川会長は「多くのシカが交通事故やビニールなどを食べて死んでいるので、観光客へ注意を促しシカの愛護に努めたい」と話した。
神事の後、供えられた野菜や鹿せんべいが、けがを負ったシカなどが保護されている鹿苑にいるシカに与えられた。