金魚スクエア(大和郡山市)で8月23日、「第15回全国金魚すくい選手権大会」が開かれ、全国から約1,600人が参加し日本一を目指して熱戦を繰り広げた。
同市は、江戸時代に武士の副業として金魚の養殖が広まり、現在でも金魚の養殖が盛んで、1995年から「金魚の町」としての町おこしイベントの一環で始められたもので恒例行事として定着している。
大会は、各地で行われた地区予選を勝ち抜いた精鋭に加え抽選で選ばれた参加者が、一般の部、小・中学生の部・3人1組の団体の部で、水槽に入れられた約4センチの金魚1,000匹を3分の間に直径約8センチのポイ(金魚をすくう網)を使い何匹すくえるかを競う。
今年からは、水槽の壁面にポイをこすって金魚をすくう「壁すくい」が禁止されたことから、ポイが破れないようにすくうテクニックが重要となり、金魚の動きが速く、底の方を泳いでいたことから苦戦する選手も多く見られた。
一般の部では、大和郡山市在住の木村聡美さん(37)が35匹をすくい優勝。3度目の参加で優勝した木村さんは「毎週家族と練習した。うまい人がいる中で優勝できて良かった」と笑顔を浮かべた。
小・中学生の部では、静岡県から訪れた鈴木悠太郎さん(14)が30匹で優勝「金魚の元気が良くてすくいづらかったが楽しかった」と話し、団体の部は、髪の毛を赤く染め、金魚の形に刈り上げ、気合い十分で参加したメンバーもいる地元の「こちくや3」が90匹をすくって優勝を果たした。