平城遷都1300年祭の宣伝部長「せんとくん」の彼女に立候補した奈良県葛城市の「中将姫」をイメージしたマスコットキャラクターが4月22日、奈良県庁の知事室を訪れ「せんとくん」にラブレターを手渡した。
ゆっくりとした足取りで知事室に入ってきた同キャラは、少しはにかんだ様子。山下和弥葛城市長が「せんとくんにどうしても会いたいとのことで連れてきた。末永くお願いします」とアピールした後、「せんとくん」に二輪菊と中将餅をお土産として手渡した。「わたしと一緒にデートしませんか。午後3時頃に當麻寺の本堂前に必ず来てね」などと書かれたラブレターが読み上げられると、「せんとくん」は、口に手を当てて驚きの様子を見せるながらも、荒井正吾奈良県知事から「デートするの?」との問いかけにうなずいてOKサインを出し、5月14日に當麻寺で初デートすることになった。
二人の交際について、荒井知事は「いろんなキャラが来るかもしれないし慎重に。親としてはもう少し様子を見ます」と、彼女としてはすぐには受け入れがたい様子。
同キャラは、葛城市出身で埼玉県在住の、漫画家木下聡志さんがデザイン。身長は165センチで、「せんとくん」の背丈に合うように作られ、趣味は「琴演奏、手編み」という古風な女の子。
また、同市では同キャラの愛称を募集している。募集は6月1日まで。