
「つながる駄菓子屋 ふくふく堂」と「つながる食堂 福々堂」(奈良市大宮町3、TEL 0742-94-3751)が3月10日、オープンした。
「地元密着の奉仕の実践」をコンセプトに掲げるNPO法人「結の輪」が運営し、子ども食堂の取り組みも行っている同店。代表理事の武田康子さんは「子どもの安心安全な居場所、孤食、貧困などの困りごとは、親の困りごとであり地域社会の困りごとでもある。社会課題の解決につなげるためにオープンした」と話す。
「交流のある生駒市の『まほうのだがしや チロル堂』からのれん分けいただき、仕組みを生かしている」とも。大人が店内にある「つながる食堂 福々堂」で支払った代金の一部は子どもたちの駄菓子や飲食代に充てているという。
子どもたちは店内で宿題やお絵描きしたり駄菓子を買ったり飲食したりして過ごす。武田さんは「子どもたちの困りごとは人それぞれ。食べられていても困っている子どもはいる。カプセル自販機(ガチャガチャ)を使って子どもたちに寄り添う仕組み」と話す。
カプセル自販機は店の入り口の駄菓子販売スペースにあり、子どもは1回100円でレバーを回す。出てきたカプセルの中には店内通貨「ふく札」が1~3枚入っている。1枚が100円の価値となり駄菓子のほか、カレーやフライドポテト、からあげ(以上、100円)が購入できる。同店の営業は年中無休で23時まで行う。武田さんは「学校が休みの日や、夜の時間に困っている子どもを放っておけないというメンバーの強い気持ちから始めた」と話す。
「つながる食堂 福々堂」では、11時~15時は日替わり定食(700円)、17時~23時はカルボナーラTGK(350円)、本日のカルパッチョ(700円~)、ふわとろ明太チーズオムレツ(650円)、つくね爆弾(350円)、花椒香るよだれどり(650円)などと、各種ソフトドリンク、アルコールも用意する。
営業時間は、11時~15時、17時~23時。