春日大社境内の鹿苑(ろくえん)で現在、「奈良の鹿愛護会」(奈良市春日野町、TEL0742-22-2388)が子鹿の公開を行っている。
安心して子鹿を出産できるようにと4月ごろから妊娠した母鹿を保護している同会。子鹿の公開は、一般からの要望を受けて2012年から実施しているもの。今年は母鹿186頭を保護し、6月26日までに105頭の子鹿が生まれた。
パラソルや水飲み場などが置かれた「角きり場」ではこの日、あいにくの雨天にもかかわらず、傘をさした来場者たちが「かわいい」と子鹿の愛らしいしぐさに見入っていた。
同所では母鹿から乳をもらう子鹿や、わが子をかわいがり毛づくろいする母鹿の姿などが見られ、中には雨が苦手なのか、裏返されたU字溝にすっぽりと収まり、一歩も動かない子鹿の姿や、パラソルの内側に固まり雨をしのぐ姿が来場者の目を癒やしている。
公開時間は11時~14時(入場は13時30分まで)。入場料は一般300円。高校生以下無料。6月30日まで。