お笑い芸人で実業家のたむらけんじさんが9月15日、奈良ウェルネス倶楽部(奈良市西大寺国見町)で「たむけん流人脈経営術」と題して、独自の人脈作りについて講演した。
講演は、同施設が吉本興業とタイアップし、今年4月から全6回にわたり関西で活躍する芸人を中心に講演を企画してきたもので、今回が最終回。
講演では、まず「芸歴20周年を迎え、いろんな人に支えられてなんとかやってこられた20年」と振り返ったたむらさん。「炭火焼肉たむら」を運営する田村道場社長の立場から、開業、経営危機など困った時に助けてくれる人脈について、笑いも交えながら話した。
大阪市城東区の蒲生本店では、最高で月に1,800万円を売り上げたこともあった焼き肉店も、今から1年8カ月前には倒産寸前だったという。そんな時も、数字に強い人に頼み、会社の経理状態を見てもらったといいい、役員や社員、バイトの給与もカット、借金でなんとか持ちこたえた。現在は改善されるも、いまだにお店からの給与はもらっていない状態だということも明かした。
人脈作りのポイントとして3点を挙げたたむらさん。「先輩からの電話にはいつでも出ること」「先輩からの誘いはどんなに楽しいことをしていても優先していくこと」「あいさつすること」の3点。夜中でもいつでも、極力先輩からの電話には出て、先輩からの誘いには出向く。そして、あいさつをしなくて怒られることはあっても、あいさつをしすぎて怒られることはないなどの持論を展開。参加者は真剣な表情で聞き入っていた。
質疑応答では、参加者の要望に応え、「(当日のチケットの半券を持っていくと)肉1皿サービスします」と、太っ腹な部分も見せた。