奈良市防災センター(奈良市八条5)で9月8日、「ちびっこレスキューチャレンジ」が開かれ、子どもらが防災・防火について学んだ。
「救急医療週間」(9月9日~15日)に合わせて実施したもので、この日は事前に申し込みした約20人の子どもが参加した。
同センターの施設を利用して、水消火器を使った消火体験や震度7まで体験できる地震体験、人工呼吸などの応急手当体験などを実施。最後に、参加者に職員手製の「ちびっこレスキュー隊認定証」も手渡し、子どもたちは誇らしげに受け取っていた。
母親と一緒に市内から参加した小山駿輝くん(6)は「消火器で水をまくのが楽しかった」と振り返った。山下光和中央署長は「市民の皆さんを守る消防に興味を持ち、高い志を持って将来、消防士になることを目指してほしい」と顔をほころばせた。
奈良市消防局刊行の消防年報によると、2011年の救急出動件数は1万5826件で、前年比365件増。搬送人数は1万4481人。1989年の6614件(救急出動件数)に比べると2倍以上に増えている。
奈良市消防局では「軽いけがや病気など緊急性がない救急車要請が増えている。1分1秒を争う重症患者の対応が遅れてしまうため、救急車の適正利用を」と呼び掛けている。
奈良県では、救急車を呼ぶか迷った場合などの相談に相談員や看護師が24時間態勢で応える「県救急安心センター」を設置している。電話番号は、プッシュ回線・携帯電話からは「#7119」ダイヤル回線・IP電話からは「0744-20-0119」。
小児救急医療電話相談は、「#8000」ダイヤル回線・IP電話からは「0742-20-8119」(平日18時~翌8時、土曜13時~翌8時、日曜・祝日、12月29日~1月3日は8時~翌8時まで)。