大和郡山市市民交流館で7月15日、同市を舞台に撮影される長編映画「茜(あかね)色の約束」の製作発表が行われた。
監督は同市出身の塩崎祥平さん(32)。塩崎監督は高校卒業後、アメリカで映画製作を学び、2004年に帰国して同作品の企画製作を行う百米映画社に入社。「私は貝になりたい」で演出通訳、「サイドウェイズ」では助監督を務めた。2007年に「おとうさんのたばこ」で初めてメガホンを取り、同作品は翌年に「Pictures Battle×Show Biz Japan」で最優秀作品賞を受賞した。
クランクインは9月中旬を予定し、撮影は全て大和郡山で行われる。キャストについては現在交渉中だが、一流の俳優を起用する予定で、8月中には一般市民からのオーディションも行うという。製作費は約5,000万円。
小学生のころは、毎日のように川に金魚を取りに行っていたという塩崎監督。大和郡山市を舞台に撮影するのは、金魚の町として知られる同市で育ち金魚をつうじてさまざまな発見があったことから、「面白い作品ができるはず」「(当時の)驚いた感覚を映画に残したい」との思いから。
作品は、主人公の少年が見つけた茜色に発光する幻の金魚めぐって争奪戦に展開していくストーリー。100分ほどのファンタジーコメディー作品になる予定。
塩崎監督は「金魚のいる町というのを多くの人に分かってもらいたい。明るさにあふれた作品にしていきたい」と意気込む。