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消費支出額は全国3位も拡大する県外消費-奈良県消費実態調査結果

1世帯(2人以上の世帯)当たりの1カ月平均消費支出の推移

1世帯(2人以上の世帯)当たりの1カ月平均消費支出の推移

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 奈良県統計課は2月3日、昨年12月に総務省が公表した「平成21年全国消費実態調査」の結果を元に奈良県の消費実態についてまとめて発表した。

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 貯蓄高は全国2位の1,899万1,000円、1カ月の消費支出も全国3位の32万7,550円となったものの、県外で商品を購入する割合が全国1位となり、消費の県外流出の拡大していることが明らかになった。

 1世帯(2人以上の世帯)の1カ月の平均消費支出は、1994年をピークに全国平均と同様に減少傾向にあるものの、今回の調査では全国平均が下がる中、前回の2004年調査より2,907円増加し、順位も16位から3位に上昇。

 購入先別支出では、「スーパー」(36.4%)、「一般小売店」(23.9%)、次いで前回の調査に比べ増加率が57.2%の「ディスカウントストア」(14.5%)が続いた。ディスカウントストアと同様に、「通信販売」が前回調査と比べ43.3%増加し、百貨店も9.3%の増加で全国平均の増加率を大幅に上回った。

 購入地域割合は、県外での購入が全国の8.3%を大幅に上回り15.9%で全国1位となった。県外で購入されている割合の多いものでは、身の回り品や化粧品、理美容品、交際費などが含まれる「その他消費支出」(35.9%)が1位で、続いてテレビやPC、書籍や宿泊費が含まれる「教育娯楽」(27.9%)、「被服及び履物」(23.5%)となった。

 全国消費実態調査は、1959年から5年ごとに行われているもので、今回で11回目。調査は2010年9月~11月に実施された。

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