第5回全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」の地方予選・奈良大会が12月19日、南都銀行研修センター(奈良市南京終町)で行われ、奈良学園高校2年生の松山宏彰さんと中井啓貴さんのペア「Straight(ストレート)」が優勝した。
同選手権は未来の担い手の高校生に、世の中の金融経済の仕組みを理解し活用する力「金融知力」を身につけてもらおうと開かれているもので、NPO法人「金融知力普及協会」が主催する。
地方予選・奈良大会は昨年に引き続き2回目。金融経済教育の普及活動に努める南都銀行が主催し、参加者は2人1組で、県下の高校9校から21チームが参戦。筆記試験と早押しクイズに挑戦した結果、上位6チームが決勝を戦った。
正解すると加点、不正解だと減点方式による決勝戦は大接戦に。決勝戦では、ユーロの通貨記号を書く問題から金融関連用語までと幅広い問題が出題された。優勝した「Straight」は、中盤まで東大寺学園高校のチーム「ACTIVIST」にリードされていたものの、着実に点を重ねて追いつき、2点差で勝利した。
優勝が決まった瞬間、松山くんと中井くんは半信半疑のような表情で顔を見合わせ、後ろの得点表を確認。顔がはちきれそうなほどの笑みで、ハイタッチのうえ固い握手を交わし喜びをかみしめていた。
松山くんは「緊張していて(優勝は)無理かなと思ったけど、頑張った」と喜びを語り、中井くんは「(奈良大会の)決勝では昨年のリベンジのつもりで挑んだ。チーム名のようなストレート勝ちではなかったが、全国大会ではストレートで勝ちたい」と意気込み、2人は「全国大会でも優勝をめざし、ニューヨークへ行きたい」と目を輝かせた。
同チームは、来年2月11日~13日に東京で開かれる全国大会(決勝大会)に出場する。全国大会で優勝すると、アメリカ・ニューヨークへの研修旅行が贈られる。