廃棄消防ホースなどを利用したリサイクルバッグブランド「PATINA JAPAN(パティーナ・ジャパン)」(奈良市大宮町、TEL 0742-35-7433)は11月上旬、消防ホースや乗用車のシートベルトの製造過程で出たロス材を利用したバッグのインターネット販売を始めた。
同ブランド代表の小島忠将さんは、バックパッカーとして世界を旅した際に、諸国のリサイクル事情に触れ日本でも何かできないかと思い立ち、廃棄消防ホースの再利用を伝えるニュースを見たことを機に消防ホースを利用したバッグの製造を思い付いたという。
昨年4月には、試験的に第1弾として約30年前の消防ホースを利用したバッグなどを販売。ネット上で話題を集め、半年で80個を完売。今年10月に本格的にブランドを立ち上げ、今回発売した第2弾では、「折り返しボディーバッグ」(1万6,800円)や、消防ホースをらせん状に縫い合わせた「スパイラルトートバッグ」(1万3,800円)など4種類を品ぞろえする。
消防ホースという特殊な素材を使用することから縫製には技術が必要で、「豊岡鞄(かばん)」で知られる兵庫県豊岡市で熟練工が手作りしている。「丈夫が売り」という同ブランド。小島さんは「若い人や消防士、消防団員に使ってもらえれば」と話す。