近鉄奈良駅からほど近くの東向商店街にあるビルの地下2階に2月13日、昨年3月に閉館した映画館を利用した｢Bar Cinema（バーシネマ）｣（奈良市東向南町、TEL 0742-23-0753）がオープンする。

映画館の面持ちを残したレトロ感漂う扉

　映画館の面持ちを残す内装は、横12メートル×縦5メートルの巨大スクリーンやレトロな扉のほか、映写機の台をテーブルにし、廊下を改装して利用したボックス席には映画館のいすを再利用した。

　映画館特有の傾斜の付いた床は、高低差の激しい部分に床をひき平らにしてバースペースに改装。ほとんど傾斜のないスクリーン付近をフロアとし、映画の開演を告げるブザーやどん帳もそのまま残す。映写スペースは、PAなどのオペレーションルームとして利用する。昨年12月にプレオープンした同店にはすでに、映画館の雰囲気を懐かしみ訪れる年配客もいるという。

　フロアには、ミラーボール4個やDJブースも設けた。海外から直輸入したというスピーカーも設置して音にもこだわる。店舗面積は、廊下なども合わせて約310平方メートル。収容人数はオールスタンディングで約400人。

　用途としては、ライブスペース、スポーツバー、結婚式の2次会などの貸し切り営業を見込んでいる。フードメニューも豊富にそろえるほか、カクテル300種以上を用意し、一部のドリンクを除きフードもすべて500円で提供する。フードメニューの「一番人気」は辛さが特徴のジャークチキンだという。

　奈良の夜を変えて地域の活性化につなげればと同店をオープンした代表の島田昌紀さんは｢若者の情報発信基地を目指し、奈良を元気にする一助になれれば｣と意欲をみせる。

　今月13日には、ヒップホップアーティストのZEEBRAを招きイベントを開催。当日は、奈良のアーティスト12組も出演する。

　営業時間は18時～翌3時（休日前は5時まで）。