上方落語に登場するような古い町並みが残る奈良町で11月21日・22日、「第5回落語ふぇすてぃばる~南都落語界図会~」が開催される。
4年前から毎年開催され口コミなどで話題を集め、年々人気を集め訪れる人も増えている同イベント。今回は、奈良町で行われている定期寄席が増えたことに加え、5回の節目とのことで2日間にわたり開催。奈良町に落語を楽しみに訪れるきっかけになればと開催するもの。
両日合わせて30人以上のはなし家が、奈良町落語館や法徳寺など9カ所で11高座を設ける。定期寄席にレギュラーで出演しているはなし家に加えてゲストも登場。21日15時30分から酒肆春鹿(今御門町)で行われる「ほろよい寄席」(料金5,000円、弁当と飲み放題付き)には月亭八方さんが、22日11時からTEN..TEN.CAFE(脇戸町)で行われる「TEN.TEN.CAFE落語の会」(3,000円)では桂南光さんが、それぞれゲスト出演する。
奈良町の飲食店では、イベントに合わせて上方落語にちなんだ特別メニューなどを用意する。田舎料理店「うと。うと」(十輪院町)では、「七度狐」に登場する「ベチョタレ雑炊」をイメージした雑炊を提供。そのほか、奈良町落語館では橘右佐喜さんによる寄席文字を書く体験や、演芸風組による子ども向けの落語体験や着物着付け体験などもあり、期間中は奈良町各所で落語の世界の「衣・食・住」を楽しむことができる。
同イベントを企画する落語タウンならまち実行委員会の田中さんは「気軽に奈良町に来ていただき、落語を楽しんでもらえれば」と話す。
料金や開演時間は会場により異なり、奈良町落語館のホームページで確認することができる。