Jリーグ入りを目指す奈良クラブは10月11日、テクノポート福井スタジアム（福井県坂井市）で｢第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会｣の2回戦をJ1のアルビレックス新潟と対戦する。

　9月20日に奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われた1回戦は、福井県代表のサウルコス福井と対戦。相手のシュートを1本に抑えるなど、終始試合をリードする展開で、後半に金城勇規選手のセンタリングに合わせた矢部次郎選手がシュートを決めて1対0で勝利した。

　対戦相手について、選手兼コーチの矢部さんは｢まじめなチームだった｣と話し、勝因については｢地元のサポーターの前でプレーできたことで選手が走ってくれた｣と振り返る。次戦については｢全力で最後まであきらめずプレーしたい｣と意気込み、同29日の練習では小雨が降る中、チームプレーを軸とした正確な攻撃判断やディフェンスなどの基本的な練習をこなした。

　そうした中、J1チームとの対戦に向けてサポーターの鼓動も高鳴る。サポーターが主体となりJ1チームとの対戦を応援しようと｢新潟に立ち向かえ！奈良クラブ下克J（げこくじぇい）応援バスツアー｣と題した観戦ツアーを企画。募集人数は50人で参加費は3,500円（観戦チケットは含まれない）。同クラブホーム－ページから申し込むことができる。

　また同クラブは、10月4日に阪南大高見の里グランド（大阪府松原市）で第44回関西サッカーリーグの最終戦となるディアブロッサ高田FCとの試合も控える。これまでの戦歴は8勝2敗3分で、すでに次期の1部昇格も決めている。