NPO法人「きみかげの森」がチャリティーコンサート「いのちに想(おも)いを」を10月15日、奈良公園バスターミナル レクチャーホール(奈良市登大路町、TEL 0742-81-3151)で行う。
同法人は、2010(平成22)年から都祁地域を拠点に子どもたちや障がい者の環境教育や癒やしの場として森を提供し、耕作放棄地や荒れた山林をよみがえらせる活動、サロンを活用した芸術・文化活動などを行っている。これまで同施設野外ステージで行ってきた森の中でのコンサートを今回、場所を変えて行う。
理事長の森岡正宏さんは「奈良いのちの電話協会」理事長でもあり、コンサートの収益は全て同協会に寄付する。「奈良いのちの電話協会」は自殺予防とともに、さまざまな精神的葛藤や混迷を抱えて苦悩する人たちに寄り添い365日24時間「眠らぬダイヤル」として電話相談などを行っている。
森岡さんは「今の世の中は孤立・孤独で苦しみ、生きづらくなっている人が多い。自殺防止に無償ボランティアで従事してくれている150人を超える相談員の熱意に少しでも応えたい。研修や活動などに役立ててもらいたい」と話す。
コンサートは太鼓芸能集団「鼓童」元メンバーの井上陽介さん率いる「金魚太鼓」のオープニング演奏から始まる。松本真理子さんのマリンバ演奏のほか、混声コーラス「きみかげコーラス」と「M'Sコーラス」のコラボによる「いのちの歌」などの披露がある。松本梅頌さんの津軽三味線や尺八の演奏もある。
森岡さんは「『きみかげの森』発足から13年がたち、活動メンバーの高齢化など課題もあるが、ささやかでも人の役に立つことや笑顔になってもらえることを続けていきたい」と思いを込める。
開演時間は13時30分。料金は2,500円。