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奈良「近大ICTイチゴ」販売 学生らが自動化温室で栽培

ICT設置温室で学ぶ農学部生

ICT設置温室で学ぶ農学部生

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 近畿大学農学部(奈良市中町)は、学生が「なら近大農法」(ICT農法)で栽培した「近大ICTイチゴ」を12月24日、「ホテル尾花」(奈良市高畑町、TEL 0742‐22‐5151)で数量限定販売する。

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 同学部では、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や耕作放棄地などの社会問題を解決するため、県と連携し「農の入口」モデル事業を展開。農作物の栽培に必要な温度調整などの管理機能にICTを取り入れた農作業の自動化を実現させた。現在、農業参入に関心のある学生17人が、イチゴ栽培のプロである「いちごの縁F」の指導の下、栽培のノウハウを学んでいるという。

 2017(平成29)年度から、農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)の野々村照雄教授が中心となり、奈良キャンパス内にあるICT設置温室で「近大ICTメロン」、2021年9月からは「近大ICTイチゴ」も学生と共に栽培している。

 野々村教授は「農業の一連の過程にICTを導入することで、安全かつ安心な農作物を消費者に提供したい。農業初心者でも容易に栽培管理できる。今後は市場評価など販売を通して得られたデータを分析して、より良い栽培法の確立に役立てる」と話す。

 販売時間は10時~12時。品種は「とちおとめ」と「さちのか」で、価格は1パック=各600円。計10パック用意する予定だが、収穫量により変更の場合あり。

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