映像作家・保山(ほざん)耕一さんの作品を上映する映像展「奈良、時の雫(しずく)」が4月24日から、平城宮跡歴史公園の平城宮いざない館(奈良市二条大路南3、TEL 0742‐36‐8780)で開催される。関連イベントのミニコンサート「奈良、時の雫 in コンサート」では、生演奏と映像のコラボレーションや保山さんによる作品解説が行われる。
奈良県在住の保山さんは1963(昭和38)年生まれ。フリーランステレビカメラマンとして、「情熱大陸」「THE世界遺産」などの撮影を担当したが、2013(平成25)年に直腸がんと診断され余命宣告を受け、2015(平成27)年には肺への転移が見つかった。治療中に「奈良には365の季節がある」をテーマに奈良県各地の撮影を始め、映像作家として活動している。
今回の映像展は「平城宮跡の夜明け」や「晩秋の春日奥山」「佐保川の桜」などを会期中に内容を更新し上映される。保山さんは「特別ではない繰り返される奈良の風景、私たちの日常の風景はこれほどまでに美しいことを映像と音楽で伝えたい」と話し、「コロナ禍で大変な日常を過ごしておられる皆さまに心の元気を取り戻していただきたい」と思いを込める。
上映時間は10時~18時の毎時15分~(35分間)。入場無料。定員は各回30人。6月20日まで。
ミニコンサートは、4月24日、木塲孝志(二胡)・牧野由希子(ギター)。5月1日、木塲孝志(二胡)・野上朝生(ピアノ)。5月2日、農澤明大(バイオリン)・川島憂子(ハープ)。観覧無料(要事前申込)。開催時間は、11時・13時・15時(各30分)。