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平城宮跡カフェで柳生の里「一刀石アイス」 「日本刀ナイフ」おまけ付き

一刀石アイス

一刀石アイス

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 平城宮跡歴史公園 天平うまし館の「IRACA(イラカ) COFFEE」(奈良市二条大路南、TEL 0742-93-9014)は5月末から、「一刀石(いっとうせき)アイス」の販売を始めた。おまけとして日本刀を模したナイフ付きで、「一刀石の一刀両断」を楽しむことができる。

一刀石アイスを断ち切るカフェスタッフの名村秀沙子さん

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 同公園は県内のさまざまな名所とのタイアップ企画第1弾として、柳生の里(奈良市柳生町)にスポットを当てた。「一刀石」は天石立神社の奥の木立にあり、縦に真っ二つに割れた花こう岩で縦横7×8メートル、高さ2メートルほどの巨石。かつて柳生家の修行地だったと言われ、柳生新陰流の開祖・柳生石舟斎がてんぐだと思い一刀両断に断ち切ったという伝説が残っている。

 平城京再生プロジェクトの池田宗和さんと、佐藤基裕さんが「県内の観光スポットを紹介し、実際に現地へ足を運んでもらうきっかけを発信したい」と発案した。

 「一刀石」を忠実に再現するために、アイスの型は、学生時代に美術部だった同公園駐車場スタッフの井上さんが一刀石の写真を見て紙粘土で縮小再現。その模型から3Dプリンターで作った。

 アイスは星付きレストランで修業したフレンチ川辺(かわなべ)瞬シェフが「一刀石が持つ存在感を表現したい」と現地に足を運び、本体は黒ゴマアイスで色や質感を出し、落ち葉に見立てて「フィアンティーヌ(サクサクのクレープ生地)」を皿に敷き、石のコケは大和茶パウダーで表現した。

 池田さんは「一刀両断を体感してもらいたかったので、おまけの日本刀ナイフにもこだわり、新潟県燕市から、一つ一つ手磨きされた商品を取り寄せた」と話す。「日本刀ナイフを大きく振りかぶり、『一刀石アイス』の一刀両断を動画撮影するお客さまもいて喜んでもらっているようだ」とほほ笑む。

 佐藤さんは「平城宮跡歴史公園は、県内のさまざまな名所や観光地へのゲート的な役割を担っていると考えており、これからもいろいろな仕掛けで盛り上げていきたい」と意気込む。

 価格は760円。営業時間は9時30分~18時。

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