今年8月のテレビ番組出演をきっかけに一躍時の人となった、リニア新駅誘致活動する奈良市の非公認キャラ「リニー君」だが、その人気ぶりとは裏腹に貯金を切り崩した生活が続いている。
リニアの妖精「リニー君」こと大阪府寝屋川市在住の森山風如さん(42)。今年5月に奈良市で開かれたリニア新駅誘致イベントに出演していたタレント・斉藤雪乃さんの目を引くために、リニアの仮装でイベント観覧したのが始まり。8月17日放送の「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で取り上げられ「きもい」「衝撃的」「シュール」などとネットなどで話題に、その後9月には奈良で行われたイベントに引っ張りだこになり寝る間もなくなるほどの人気ぶりを見せたほか、多くのテレビ番組やメディアにも登場した。
テレビ番組放送後、まさしく一夜にして時の人に。「イベントに参加している時は(人気を)実感できた。顔は隠しているので、普段はまったく感じない平穏。リニー君の時は、芸能人と話たり絡んだりできるのに、普段にもどると普通の人になる。そこが寂しい」と話す。
その一方で「アポの対応が大変だった。一人で行動する時に荷物置き場に困ることや子どもが暴走したときの対応に困る。靴をとられたり、手袋をとられたり、頭を引っ張られたり、寝転んだら大勢が一気に乗ってくるなど、止める人がいないのも悩み」と吐露。「頑張って」と言ってくれる人もいれば「きもいんじゃー」と攻撃してくる人もいたという。
「攻撃されないくらい人気者になりたい」とリニー君。「憧れのふなっしーさんに近いことをやっていきたい。グッズで生計を立てることができるようになれば」と期待を寄せる。現在は「急にオファーが減ったので」と仮装のネタ作りと「朝生ワイド す・またん!」(読売テレビ)への映り込みに力を入れていると言い、「面白い返しができるようにアドリブも勉強中」という。「リニー君もしながら、新たなキャラを生み出したい。結婚式などに呼んでもらえるようなキャラにもなれれば」と新しい展開も模索中だ。
スマホケースなどのグッズも発売し、11月にはラインスタンプも発売予定。しかし、順風満帆に見えた活動も、現在決まっているイベント出演などの予定もなく「人気が下火になっているような気もする」と現在の心境を語る。
貯金を切り崩しての生活については、「生活を圧迫しているが自分の好きなことをしているので」ときっぱり。「いずれは有料化したいが今はできるだけメディアに露出し奈良のリニア新駅誘致活動の役にも立ちたいし、仕事の幅を広げていきたいと思っているので、交通費のみでイベントなどに出向く」と話す。
出演のオファーなどはツイッターで受け付けている。