リニア中央新幹線の新駅誘致活動をする奈良市の非公認キャラ「リニー君」が9月27日、銀色の姿になった「メタルリニー君」として奈良市内を訪れ、人だかりができる人気ぶりを見せた。
この日は、奈良商工会議所の依頼で奈良を訪れたリニー君。福島県郡山市の友好使節団を出迎えるために特別なバージョンで全身を銀色にした「メタルリニー君」として登場。空き時間には持ち前のサービス精神で自ら近鉄奈良駅周辺に出向き、記念撮影に応えた。駅前にリニー君が現れるとすぐに人だかり。集まった人たちは2~3メートルの距離を置いて円状にリニー君を囲んでいた。
子どもに乗車を求めるも拒否されるリニー君。そんな時は後部車両につながるひもを持って後部車両をヨーヨーのように人に向けて転がす技を披露。敬礼で記念撮影に応えた後は、ヘッドスライディングするように走行。観衆からは歓声と笑い声が上がった。「すごく人が集まった」とリニー君は、その人気ぶりにご満悦。
この日は同所で、無料で愚痴を聞いてくれる「guchi bank」の岡田浩徳さんの姿もあり、その姿を見つけるとリニー君は早速席に座って愚痴をこぼしだした。「打たれ弱い」「面白い返しができない」「飽きられるのが怖い」とリニー君。その後は、何かが吹っ切れたかのように「キャー きもい」と叫ぶ女性にも気後れすることなく向かって行き楽しませていた。
29日は、「ならまち演芸」の会場で来場者を出迎えた。来場者は一緒にいた奈良市のキャラ「りにまね」に反応を示すもリニー君には見向きもしてくれず、普段なら喜ばれる寝転んだ姿を披露するも立ち去られたという。「最近は、リアクションしてもらえるのが当たり前になっていたが、初心に帰れた」と振り返る。
この日、ステージ上で「二リアの妖精。お天気お姉さんの気を引くために始めたプチブレーク中のリニー君です」などとあいさつした後、走行してステージを後にする際、壁に激突して眼鏡が壊れたとこも明かした。