ホテル日航奈良(奈良市三条本町、TEL 0742-35-8831)は8月1日、春日大社と興福寺がそれぞれ監修したコンセプトルームの提供を始める。
部屋の中でも奈良を感じてもらおうと、6月に発売した東大寺のコンセプトルームに続く第2弾。それぞれ、春日大社・興福寺をイメージして、シカの柄、阿修羅(あしゅら)像の衣に描かれている宝相華文(ほうそうげもん)をあしらったヘッドライナー、華倭里行燈(かわりあんどん)、関連書籍などを備える。
同ルームには、春日大社=「朱(あか)」、興福寺=「相(そう)」と名付けた。いずれも9階東側に位置する35平方メートルのツインルームをアレンジしたもので、興福寺五重塔や春日山を部屋から眺めることができる。
同日から、興福寺の「追儺会(ついなえ)」で行事を手伝う人に振る舞う「かす汁」を興福寺の協力により再現。朝食で宿泊客に提供する。
コンセプトルームの誕生を記念したプランは、1泊朝食付き1室2人の利用で1人1万7,500円。「朱」には、春日大社ゆかりの和菓子で萬々堂通則の「ぶど饅頭(まんじゅう)」、「相」には興福寺国宝館の拝観券が付く。プランの販売は12月30日まで。かす汁の提供は2013年3月末まで。