ホルンの音に120頭の鹿が反応-奈良公園で「鹿寄せ」始まる

ホルンの音に反応して集まる鹿、奈良公園の飛火野で行われた「鹿寄せ」で

ホルンの音に反応して集まる鹿、奈良公園の飛火野で行われた「鹿寄せ」で

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 奈良の鹿愛護会は2月1日から、奈良公園の飛火野で「鹿寄せ」を開催している。奈良市と同市観光協会が主催で行う「奈良大和路キャンペーン」の一環。

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 鹿寄せは10時から行われ、多くの観衆が見守る中、同会職員の和栗慎一郎さんがホルンを奏でた。ホルンの音が奈良公園に響き渡るとあちこちから列をなして一斉に鹿が押し寄せた。この日、約120頭の鹿が集まり、ご褒美としてドングリが与えられた。用意された5キロのドングリがなくなると、鹿はまた散らばって行く。

 鹿寄せは、食糧難の時に餓える鹿を保護する目的で始められたとされ、1892年の鹿苑竣工奉告祭の時からイベントとして実施されるようになった。ホルンが奏でる曲は、ベートーベンの交響曲第6番「田園」の一節で、3つの音で吹く。

 東京から観光で訪れた大学生らは「鹿が一列で走ってくる姿がすごかった」と話していた。

 鹿寄せの料金は1回20,000円(キャンペーン期間中は無料)。3月15日まで。

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