東北地方太平洋沖地震を受けて奈良県水道局(奈良市大森町)は3月15日、日本水道協会からの要請で岩手県盛岡市に給水車を派遣した。
同局では、水のことをよく知るベテランと体力がある若手の5人1組の班体制で、1班が移動時間を含めて8日間活動する。現時点では4班が交代で対応し、その後も要請があれば活動を続けるという。
10時に奈良県総合庁舎で行われた出発式では、同局の浅井眞人局長が「無事に任務を終えることを全員で応援している」と激励。班長で同局業務課の課長補佐・浅田宏行さんが「少しでも被災者のお役に立てるよう5人力を合わせて頑張りたい」と応えた。5人は車に乗り込み、2トンの水を積んだ給水車と指令車が盛岡に向けて出発した。現地では盛岡市上下水道局の指示の下、活動を行う。
浅井局長は「水は生活に欠かせないものなので、震災を聞くと同時に協力したい思いで受け入れの準備を待っていた。お役に立ちたい」と話した。
盛岡までは約1,000キロ、到着まで24時間程度を見込む。