生駒市は現在、副市長候補者を公募しており、山下真市長が応募を呼び掛ける動画をユーチューブにアップするなど広く全国にアピールしている。

　生駒市は、大阪府と隣接する奈良県の北西に位置し、人口12万56人の住宅都市。少子高齢化や経済の低迷など地方自治体を取り巻く環境は厳しさを増し、自治体経営を続けるには、さまざまな行政改革が必要とのことから、同市では｢勇気をもって挑戦を続けることのできるコーチ（副市長）｣を公募するとしている。

　月給は79万2,000円、月給2.95カ月分の賞与を合わせると年収は1,184万400円。加えて約990万円（4年で退職した場合）の退職金も支給されるほか、住宅についても相談に応じるという。

　応募資格は、日本国籍で、今年4月1日時点で30歳以上なら学歴や住所地は問わず、一定の社会経験が有り、地方公共団体の経営に高い志を持ってリーダーシップを発揮できる人としている。同市担当者は｢広く全国から一人でも多くの人に応募してもらいたい｣と呼び掛ける。

　4月中に行われる1次選考では、｢私が生駒市副市長になってやりたいこと｣をテーマにした3,000字以内の小論文と職務経歴などで選考し、5月に面接を行った後、6月の議会で承認を受ける。任期は本人勤務可能日を考慮して決めた日から4年間。副市長は特別職となるため、就労時間に定時はない。

　小論文について同課の担当者は｢行政のできる限界を超えたような夢を語るのもいい。人物像を見てみたい｣としている。

　今月25日に同市役所、26日に大阪コロナホテル（大阪市東淀川区）、27日には東京の都市センターホテル（東京都千代田区）で、山下市長も出向いて説明会を開く。14時30分から。

　応募期間は3月1日～21日（郵送の場合）。持参の場合は同15日～18日。