やまと郡山城ホール（大和郡山市北郡山町）で10月3日、「第29回女王卑弥呼コンテスト」が開かれ、女王卑弥呼は同志社女子大学の3年生の尾川賀栄さん（20）に決まった。

新女王に輝いた尾川賀栄さん（中央）、準女王に選ばれた柏田佳奈さん（左）と阪部智英子（右）（関連画像）

　同コンテストは、邪馬台国が大和郡山市北西部にあったという故鳥越憲三郎大阪教育大学名誉教授の学説を基に1982（昭和57）年から開いているもの。今回は既婚者12人を含む65人の応募があり、最年長の応募者は72歳だった。

　当日は、書類選考で選ばれた26人がステージ上で1分間の自己PRなどを行い、協賛する地元企業などの審査員と来場者から選ばれた20人の一般審査員が審査。最終選考で10人に絞られ、審査員による一問一答を経て、グランプリに同志社女子大学3年生の尾川賀栄さん（20）、準グランプリに龍谷大学2年生の柏田佳奈さん（20）、新体操インストラクターの阪部智英子さん（20）が、それぞれ選ばれた。

　グランプリに選ばれた瞬間、大粒の涙をこぼした尾川さんは「信じられなかった。大和郡山のために笑顔で明るく、自分らしさを忘れずPRを一生懸命頑張りたい」とうれしさをかみしめた。

　この日が最後の仕事となった28代女王の坂口愛美さんは「今までにない経験ができた最高の1年だった」と活動を振り返り、「1回1回を大切に楽しんでもらえれば」と新女王にエールを送った。女王とともに活動してきた準女王の河野好恵さんは「今までにない経験だった。戸惑うこともあったが、やり遂げることができた」と話し、村山知さんは「一生の糧になると思う」と1年を振り返った。

　新女王のお披露目を兼ねた初仕事は、10月17日に行われる「矢田ふる里まつり」。