金魚すくい道場「こちくや」-全国大会に向け出場者で大にぎわい

金魚すくいに夢中になる子ども、大和郡山市の「こちくや」で

金魚すくいに夢中になる子ども、大和郡山市の「こちくや」で

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 金魚の泳ぐ城下町として知られる大和郡山の「こちくや金魚すくい道場」(大和郡山市、TEL 0743-55-7770)に現在、今月22日に同市で開催される「第16回全国金魚すくい選手権大会」の出場者が連日訪れ、最後の調整に余念がない。

「年がら年中、金魚すくいが楽しめる道場に」と話す道場主の下村康氏さん

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 道場を運営するのは、地元の花屋「花と緑 十津川農園」代表の下村康氏さん(65)。大和郡山の魅力を知ってもらおうと、郡山城と金魚、藍染の特産品を集めた土産品店「こちくや」を1996年にオープン。「全国金魚すくい選手権大会を盛り上げたいと金魚すくい用の水槽を設置したのが始まり」と下村さん。

 水槽は常時10台を設置、冬場にはヒーターを入れ水温を調整するなど、観光客がいつ訪れても金魚すくいが体験できる環境を整える。ポイ1枚50円という価格設定に通い詰めの子どもたちの姿も。下村さんは「昔、子どもが小銭を握って駄菓子屋を訪れたように、誰もが楽しめる値段にしたのも本場ならでは」と話す。

 2007年からは道場を開設。1分間にすくい上げる金魚の数によって初段から師範まで6段階で認定しているが、「大事なのは腕前だけでなく礼儀やモラル」とも。現在、全国の約200人が登録されている。

 山梨県から家族で訪れた会社員・栗原秀文さん(42)は「娘たちは金魚すくいが大好き。プロにコツを教えてもらって子どもたちにとっていい体験ができた。奈良の夏を楽しめました」と話していた。

 下村さんは「水の抵抗なく、ポイの入れるのがコツ。リピーターだけでなく、まだ体験してない人も金魚すくいの面白さを体感してほしい」とアピールする。

 道場の営業時間は9時30分~18時。

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