平城遷都1300年祭のメーン会場となる平城宮跡会場で4月20日に開かれた関係者向けの内覧会で、同祭マスコットキャラクターの「せんとくん」をハプニングが襲った。
交流広場で「あをによしパレード」の一行を見送った後、来場者に愛嬌を振りまきながら軽やかなスキップで奈良中央郵便局の臨時出張所「せんとくんゆうびんきょく」へ向かったせんとくん。その時、「パリン」という音が辺りに響き渡った。そこには慌てふためくせんとくんの姿が…。
同局の前に置かれた陶器製の傘立てを勢い余り倒して割ってしまったのだ。せんとくんはショックからか、地べたにへたり込み、目頭を押さえながら同局職員に何度も何度も頭を下げ謝罪。
しかし周囲では、愛らしいせんとくんの姿に笑いが起き、珍しく落ち込んでいるせんとくんの姿をカメラに収めようと多くの人だかりができた。根っからのサービス精神あってか、せんとくんはカメラのレンズに反応するように泣き止み、ふと頭を上げポーズをとる仕草を見せたが、どこか悲しげ。
職員から「せんとくん大丈夫?怒ってないよ」となだめられるも、申し訳なさそうにするせんとくん。時折目頭を押さえながら自らほうきを持って掃除を手伝った。一通り片付いた後は、同局で販売する自身がモデルになった切手などの商品を懸命にアピールし、すっかり元気を取り戻した。
職員によると、せんとくんが壊してしまった傘立ての価格は約2,000円。傘立てが無かったことから当日に急きょ購入したが、購入してすぐに一度割ってしまい新しいものに交換してもらったものだという。後に鉄でできた傘立てが設置された。
同局では、局前に設置されたポストから投函すると、せんとくんイラストの消印が押されるサービスを行うほか、せんとくんが浮かび上がって見える3Dのポストカード(525円)や、先月発売され他局では完売している「せんとくん切手」(1,200円)なども販売する。